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◎涙の種類
反射性分泌・・・泣いた時やあくびをした時、目にゴミが入った時等に、一時的にどっと出る涙。
基礎性分泌・・・自分では気付きませんが、眼の表面を覆い保護している涙です。厚さは僅か8/
1000oという薄いもので、表面から油層・水層・ムチン層の3層にわかれ、1回まばたきをする
毎に新しくなるという、微細な構造をしています。
◎ドライアイ(眼乾燥症)とは?
* 定義「涙の量が少ないか、涙の質が悪い為に、眼球表面の角膜や結膜が障害を受けた状態」をいいます。
* 分類 基礎分泌に異常があるタイプ 基礎分泌と反射性分泌に異常があるタイプ
◎原因
全身の分泌組織の能力が低下する病気(シェーグレン症候群)や、涙の分泌組織が破壊される病気(スチーブンス・ジョンソン症候群)や、重症トラコーマ等、重大な病気が原因の時もありますが、はっきりした原因が判らないものや、若い頃ミズミズしかった体が、加齢により乾いていく部分現象として生じることが多いです。最近では、パソコン等のVDT作業の増大から、眼の乾燥を訴える患者さんが増えています。「ドライアイ」を治療していく上で自分にはどの要因が主として関与しているかを探り、対策をたてる事が重要です。
◎症状
軽い時は眼が疲れる、充血する、眼が乾く、等の症状があり、ひどくなると眼が痛み、眼がよく開けられなくなります。又、基礎分泌が不足すると、これを補う為に反射分泌が生じ、一時的に涙が溢れることもあります。
◎治療
残念ながら確実に涙を増やす薬は現在のところありません。従って、外部より涙の代わりの液を補わなければなりません。当院では、効果を持続させる為にヒアルロン酸という粘性物質の入った、ヒアレイン点を処方しています。保険の決まりで1度に最高4本、月8本までしか出せません。病院に薬を取りに来るのが困難な患者さんには、足りない分は、保険外であるソフトサンティア点を同時に処方しています。ヒアレイン点がなくなったら、これをつけて下さい。又、涙は眠っている間は分泌されませんので、起床時まず点眼して下さい。重症例では患者さんの血液を元にして作った自己血清点を用いています。又、あまりに高度な場合、涙が眼から流れ去っていく涙点を、プラグ等を用いて閉鎖する手術もありますが、あまり用いられていません。市販されている点眼薬の中には、防腐剤が含まれているものがあり、頻回の点眼により、弱っている角膜細胞を更に痛める場合があります。下記のように、日常生活において「ドライアイ」を予防する工夫も大切です。
・加湿器を置き部屋の湿度を高く保つ(但し、カビの発生や微細な器械に注意する)
・エアコンの風が直接あたらないようにする
・まばたきの回数が少なくなるものに注意する(車の運転・TVゲーム・パソコン・TV・携帯電話等)
・風の強い日の外出にはメガネ(又はドライ保護用眼鏡)を装用する
・VDT画面をなるべく下方に置き目の露出している面積を狭くし涙の蒸発を少なくする
*VDT症候群については1999(H11)年2月号の第14号のはら目ディカル通信で詳しく説明しています。ご希望の方は職員にお申し出下さい。
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